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2026年前半読書日記

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  【2026 年前半】 ◎2026年2月19日『今は何時ですか?』丸谷才一 ◎2026年2月17日『戦争の美術史』宮下規久朗 ◎2026年2月10日『江戸の刑事司法』和仁かや ◎2026年2月6日『中高年シングル女性』和田靜香 ◎2026年2月4日『過去と思索(七)』ゲルツェン ◎2026年1月28日『ルポ 過労シニア』若月澪子 ◎2026年1月27日『アフリカから来たランナーたち』泉秀一 ◎2026年1月23日『戸籍の日本史』遠藤正敬 ◎2026年1月20日『過去と思索(六)』ゲルツェン ◎2026年1月11日『西部戦線異状なし』(映画) ◎2026年1月6日『怪物』(映画) ◎2026年1月4日『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(映画) ◎2026年1月3日『統一後のドイツ』シュテッフェン・マウ ◎2026年1月1日『ファミリー・ツリー』(映画) ◎2026年1月1日『いまを生きる』(映画) ◎2026年1月1日『やさしい本泥棒』(映画)   ◎2026年2月19日『今は何時ですか?』丸谷才一 ☆☆☆☆劇中劇ならぬ「小説中小説」の試み 故丸谷才一氏の短編集未収録作品集である。 冒頭の「今は何時ですか」は中編くらいの長さで、主人公の作家が失踪した編集者・恋人への手向けに自分たちの関係をモディファイした小説を書くのだが、後半はその小説がそのまま掲載される「小説中小説」となっている。前半部分の作家と恋人の物語が後半部分の小説にどのように小説的変化が加えられているのかが見どころ。 日本古典や海外文学の碩学でもある丸谷氏らしく、阿国歌舞伎の発祥の逸話やプルーストのプチットマドレーヌの有名な導入部分の示唆がある。  ただし、前半では失踪した恋人がどうなったのか、あるいは後半では主人公の弟の不慮の死の解明など、ミステリーめいた展開が未解明のままに終わるのが気になるところ。   遺作となった『茶色い戦争ありました』は、冒頭作品とは逆に前半部分が二人称で書かれた小説中小説となっており、後半は編集を依頼された友人の一人称の独白となっている。 終戦の日の出来事を扱った点で、終戦後の弛緩しきった兵士たちを描いた『おしゃべりな幽霊』とテーマが共通する。 「墨色の月」は、この作家には異色のヤクザと暴力が言及される作品...

2025年後半読書日記

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【2025 年後半】 ◎2025年12月29日『私の戦後80年』岩波書店編集部 ◎2025年12月26日『〈幕府〉の発見』関幸彦 ◎2025年12月21日『古墳時代の歴史』松木武彦 ◎2025年12月15日『対立 P分署捜査班』マウリツィオ・デ・ジョバンニ ◎2025年12月13日『過去と思索(五)』ゲルツェン ◎2025年12月5日『志と道程』宮本康昭 ◎2025年11月27日『戦下の読書』和田敦彦 ◎2025年11月23日『午後』フェルディナント・フォン・シーラッハ ◎2025年11月22日『過去と思索(四)』ゲルツェン ◎2025年11月9日『三池炭鉱の社会史』猪飼隆明 ◎2025年11月3日『過去と思索(三)』ゲルツェン ◎2025年10月25日『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』三國清三 ◎2025年10月23日『過去と思索(二)』ゲルツェン ◎2025年10月16日『過去と思索(一)』ゲルツェン ◎2025年10月11日『ラテン語の世界史』村上寛 ◎2025年10月7日『グローバル格差を生きる人びと』友松夕香 ◎2025年10月4日『オリエント急行殺人事件』(映画 パラマウント) ◎2025年10月3日『オリエント急行の殺人』アガサ・クリスティー ◎2025年9月28日『敗戦日記』渡辺一夫 ◎2025年9月28日『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティー ◎2025年9月25日『春にして君を離れ』アガサ・クリスティー ◎2025年9月23日『をとめよ素晴らしき人生を得よ』瀬戸夏子 ◎2025年9月20日『文化が違えば、心も違う?』北山忍 ◎2025年9月14日『戦争と法』永井幸寿 ◎2025年9月8日『ルポ 戦争トラウマ』後藤遼太・大久保真紀 ◎2025年9月4日『トレーニング デイ』(映画) ◎2025年9月4日『スパイたちの遺産』ジョン・ル・カレ ◎2025年9月2日『運び屋』(映画) ◎2025年9月2日『グラントリノ』(映画) ◎2025年8月31日『終生の友として 上下』ジョン・ル・カレ ◎2025年8月27日『エンパイア・オブ・ライト』(映画) ◎2025年8月27日『リトル・シングス』(映画) ◎2025年8月27日『黒い空』アーナルデュル・インドリダソン ◎2025年8月25日『となりの史学 戦前の日本と世界』加藤陽子 ◎2025年8月...