2026年後半読書日記
【2026 年後半】 ◎2026年8月14日『不平等と教育』苅谷剛彦 ◎2026年8月9日『シェイクスピア』河合祥一郎 ◎2026年8月6日『500Miles』(映画) ◎2026年8月5日『リチャード・ジュエル』(映画) ◎2026年8月5日『Train Dreams』(映画) ◎2026年8月5日『新訳 リチャード3世』シェイクスピア ◎2026年8月3日『新訳 ジュリアス・シーザー』シェークスピア ◎2026年8月1日『新訳 オセロー』シェークスピア ◎2026年7月31日『新訳 リア王の悲劇』 シェークスピア ◎2026年7月30日『新訳 マクベス』シェークスピア ◎2026年7月29日『コンパニオン』(映画) ◎2026年7月29日『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(映画) ◎2026年7月30日『新訳 ハムレット 増補改訂版』シェークスピア ◎2026年7月24日『死の泉』皆川博子 ◎2026年7月18日『トパーズ』(映画) ◎2026年7月18日『少年十字軍』皆川博子 ◎2026年7月14日『歴史学は世界を変えることができるか』松沢裕作 ◎2026年7月13日『荒野のストレンジャー』(映画) ◎2026年7月9日『分断80年』徐台教 ◎2026年7月7日『スリー・キングス』(映画) ◎2026年7月5日『マーニー』(映画) ◎2026年7月4日『たったひとつの雪のかけら』ウン・ヒギョン ◎2026年8月14日『不平等と教育』苅谷剛彦 ☆☆曖昧な概念を明確にすれば教育格差が解消するのか? 本書を読んでまず感じた印象は、過去の自著をも引用する前置きがとても長く、本文の論述も繰り返しが多いことであり、しかも具体的な政策提言がなく、率直に言って期待外れであった。 そもそも著者の問題意識が、前書きにあるように「言葉≒概念」であり、「欧米の言葉との比較を念頭に置いた、『比較知識社会学』の試み」なのだという。 そこで著者が挙げる概念が「大衆」と「機会均等」なのだが、「大衆」 mass は元は elite と対比された概念で、階級 class 概念とも親和性がある。しかるに、日本で「大衆」という場合は、階級概念が曖昧にされたとする( class を「階層」と翻訳する婉曲化)。 同様に、「機会均...