2026年後半読書日記
【2026 年後半】 ◎2026年7月13日『荒野のストレンジャー』(映画) ◎2026年7月9日『分断80年』徐台教 ◎2026年7月7日『スリー・キングス』(映画) ◎2026年7月5日『マーニー』(映画) ◎2026年7月4日『たったひとつの雪のかけら』ウン・ヒギョン ◎2026年7月13日『荒野のストレンジャー』(映画) ☆☆☆謎のガンマンは街を壊して去って行く クリント・イーストウッドが初めて監督をした西部劇とのことだが、『ペイルライダー』(*レビュー済み)と同じように謎のガンマンがぶらりと街に現れ、大暴れした後で謎のまま去って行くという設定だ。去って行く後ろ姿が消えるようにして不気味に終わるのもそっくり。 ただし、『ペイルライダー』ではガンマンは乱開発で環境を破壊する資本家から街を守る正義の味方だったが、この作品では街全体が鉱山開発の不正を隠すために保安官を殺した共犯者であり、ガンマンの復讐対象となっている。 それゆえ、ガンマンは最初から荒々しく登場し、絡んできたごろつき3人をあっという間に射殺し、近づいてくる女性の扱いも乱暴極まりない。用心棒を依頼されたのに、最後は街全体が破壊されたようになって終わる。 ただ、西部開拓時代の街はもっと自衛力が高いはずなのに人々が弱すぎるし、建物がチープなのも気になるところ。 舞台となっている丘陵と湖はとても雄大で、美しい。 ◎ 2026 年 7 月 9 日『分断 80 年』徐台教 ☆☆☆☆☆「南北統一」から「朝韓平和共存」へ すぐ隣の国である韓国の現代史について日本の歴史教育ではほとんど学ばない。ニュースや韓流ドラマで断片的知識はあっても、尹錫悦前大統領が突如戒厳令を布告し、それが議会と国民の機敏な決起で数時間で阻止された劇的な展開について、驚き呆れるばかりで歴史的背景を考えようとしない人がほとんどではないか。 本書はまさにこの戒厳令布告事件から説き起こし、「分断 80 年」という視点から韓国現代史を鳥瞰させてくれる。 知られていないことのまず第1は、日本の植民地支配が終了した 1945 年 8 月から韓国政府樹立に至る 1948 年 8 月までの「開放空間」と呼ばれる時期である。 この時期、朝鮮半島は米ソ分...