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  【2024年後半】  ◎2024年9月13日『戦時から目覚めよ』スラヴォイ・ジジェク ◎2024年9月9日『力道山未亡人』細田昌志  ◎2024年9月5日『秘密資料で読み解く 激動の韓国政治史』永野慎一郎 ◎2024年9月1日『光の鎧 上中下』ケン・フォレット ◎2024年8月28日『カラーパープル』(ミュージカル映画) ◎2024年8月28日『アイアンクロー』(映画) ◎2024年8月25日『大聖堂 夜と朝と(上中下)』ケン・フォレット ◎2024年8月22日『独裁者の学校 (岩波文庫)』エーリヒ・ケストナー ◎2024年8月19日『日ソ戦争 帝国日本最後の戦い』麻田雅文 ◎2024年8月15日『前衛 2024年 09 月号』 ◎2024年8月11日『古寺巡礼 (岩波文庫)』和辻哲郎 ◎2024年8月9日『四代目市川左團次 その軌跡』 ◎2024年8月7日『京都 ものがたりの道』彬子女王 ◎2024年8月2日『デジタル・デモクラシー』内田聖子 ◎2024年7月25日 映画『教育と愛国』斉加尚代(監督) ◎2024年7月25日『古墳』松木武彦 ◎2024年7月25日『古墳と埴輪 (岩波新書)』和田晴吾 ◎2024年7月13日『2022年のモスクワで、反戦を訴える』マリーナ・オフシャンニコワ ◎2024年7月9日『それぞれのカミングアウト』八重樫信之,村上絢子 ◎2024年7月7日『ポケットマスターピース01 カフカ』フランツ・カフカ ◎2024年7月5日『ダンテ その生涯』アレッサンドロ・バルベーロ     ◎2024年9月13日『戦時から目覚めよ』スラヴォイ・ジジェク ☆☆☆☆旧東欧知識人の強い危機感を示す スロヴェニアの著名な哲学者であるスラヴォイ・ジジェクの時事論説である。 内容はウクライナ戦争を機にヨーロッパの自由と民主主義の将来を様々な角度から論じたものであり、哲学者らしい引用や比喩が多いが、テーマと主張は一貫している。 スロヴェニアは旧ユーゴスラビアの一部でチェコやハンガリーとも隣接した地域であり、ジジェク自身、 1968 年の「プラハの春」事件の際にはプラハでソ連軍の戦車に接したという。 旧ソ連の「勢力圏思想」による東欧支配を肌身で感じてきた東欧知識人だけに、ウクライナ戦争におけるロシアの侵略に対する批判は明快であり、他方、欧米の煮え切らないウクラ