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2025年前半読書日記

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  【2025 年前半】 ◎2025年3月25日『別れを告げない』ハン・ガン ◎2025年3月18日『平等について、いま話したいこと』トマ・ピケティ、マイケル・サンデル ◎2025年3月16日『灰色のミツバチ』アンドレイ・クルコフ ◎2025年3月10日『ポンペイ』(映画) ◎2025年3月9日『侵略日記』アンドレイ・クルコフ ◎2025年3月3日『ウクライナ日記』アンドレイ・クルコフ ◎2025年3月2日『桜田門外ノ変』(映画) ◎2025年2月22日『チャーリーとの旅』ジョン・スタインベック ◎2025年2月11日『15時17分、パリ行き』(映画) ◎2025年2月10日『ほんのささやかなこと』クレア・キーガン ◎2025年2月8日『雪夢往来』木内昇 ◎2025年2月5日『ロベスピエール―民主主義を信じた「独裁者」』髙山裕二 ◎2025年1月27日『女性たちの韓国近現代史』崔誠姫 ◎2025年1月22日『スパルタ 古代ギリシアの神話と実像』長谷川岳男 ◎2025年1月20日『ベートーヴェン《第九》の世界』小宮正安 ◎2025年1月17日『新訳 モンテ・クリスト伯 5』アレクサンドル・デュマ ◎2025年1月15日『新訳 モンテ・クリスト伯 4』アレクサンドル・デュマ ◎2025年1月13日『新訳 モンテ・クリスト伯 3』アレクサンドル・デュマ ◎2025年1月9日『新訳 モンテ・クリスト伯 2』アレクサンドル・デュマ ◎2025年1月5日『新訳 モンテ・クリスト伯 1』アレクサンドル・デュマ ◎2025年1月2日『一場の夢と消え』松井今朝子     ◎2025年3月25日『別れを告げない』ハン・ガン ☆☆☆「済州島 4.3 事件」の弔いと追悼への執念 最も近い国でありながら、韓国近現代史について日本人はあまりに学ぶ機会が少ない。特に日本の植民地統治が敗戦により終了した後の激動の現代史については、ほとんど学んでいないのではないか。本書が主題としている「済州島 4.3 事件」も知られていない(韓国でも長年タブー視されていた)。 実は私自身、韓国には何度か訪れ、済州島にも国際会議で行ったことがあるが、済州島は今やリゾート地で韓流ドラマのロケ地などで有名だ。しかし、韓国の美術館や歴史博物館を訪れると「 4.3 事件」の虐殺現場を描いた絵や記録...